体験談


奨学金やブラックバイトにまつわるメンバーの体験談をご紹介します。

 

○「奨学金」について

 僕は大阪府の大学に通っていて、日本学生支援機構の第一種奨学金(無利子)を借りています。僕は自宅生ですが、母子家庭なので経済的な余裕がありません。しかし、奨学金の借入額は、借りられる最低額である3万円です。返済のことを考えて借入額を控えめにしているのです。そのため、足りない分はバイトをして補わなくてはなりません。

 

バイトをするのはいいけれど・・・

 そして1回生の頃、予備校で軽い事務と個別指導のバイトを始めました。しかし、生活費を稼ぐためにかなり負担の重い働き方をせざるをえませんでした。

 具体的には、毎週3~4日はシフトを入れ、土日祝日もほぼ休みなく働きました。特に休日は、僕以外シフトに入れる学生がいないことが多く、最大で13~14時間働いたことも何度もあります。バイト自体に不慣れな1回生の頃から、連勤や長時間労働が常態化し、それが睡眠不足や心身の疲労、授業での遅刻・居眠りの多発につながりました。

 この時、上記のような「社畜」的な働き方が僕の中で当然のものとなり、バイトをしない学生を冷めた目で見るようにすらなっていました。

 

それ、おかしくないですか!?

 さらに、「割増賃金」が支払われていませんでした。一日8時間以上または22時から5時の間の勤務をすると、その間の賃金が1.25倍に割増しされるという規定(労働基準法37条)があるということを授業で知ったのですが、その割増がなかったのです。また、個別指導では授業後も報告書記入等があるにもかかわらず給料は授業時間にしか出ませんでした。

 

考え方の転換

 矛盾を感じつつも、過剰労働に慣れた僕は、自分の職場の正社員や他の塾でバイトをする友人の過酷な働き方を見て、「まだマシだから我慢しなくてはならない」「ここで音を上げるのは甘えだ」と考えていました。しかし、友人の誘いで「かんユニ」に加入し、学生が経済的困難やブラックバイトにより学生らしい生活ができない現状を知るにつれ、事態は学生本人の「甘え」や「忍耐」の問題ではなく、学生をそのような状況に追い込む企業や社会自体に問題があるという認識に至りました。

 

会社との交渉、そして・・・

 意識の変わった僕は、早速「かんユニ」メンバーや顧問の弁護士さんに相談し、出勤簿など労働時間を証明する証拠を集めました。そして、未払いの割増賃金や有給休暇、個別指導の授業外労働の賃金などを請求し、交渉の末、合計約46,000円を獲得しました。また、他の学生バイトに対しての未払い賃金の支払いや労働条件改善にも応じさせることに成功したのです。

 

まとめ

 このように、知識と手段さえあれば、学生でも企業から身を守り、働きやすい環境を整えることができるのです!自分の働く環境に不満や疑問を抱えている人、「奨学金」について悩んでいる人、労働やその他の社会の問題について考えたい人など、もちろん学生以外の方も、様々な方からのご連絡をお待ちしています!

最後までお読み頂きありがとうございます。

 

大阪市立大学法学部2回生 T.O